来年あたり東京で個展をやりたいと思っていたので、ギャラリーを探しに行ってきた。 東京にはギャラリーが本当にたくさんある。 一回行っただけでは個展をやるギャラリーを決めるのは無理だと思うので、今回はとりあえず実際に見て、場所の雰囲気やどの程度受け入れてもらえるのかという感触だけでも掴もうというのがテーマだ。 個展をやるギャラリーのポイントとして重視しているのは、ギャラリーそのものの雰囲気ももちろんだが、その周りの街の雰囲気である。 人通りが多い商店街で、街を歩いている人が気軽に入れそうな場所が良い。 学生時代の少ない東京生活での経験で、肌に合うと感じたのが中央線沿線の街だったのと、今回泊めてもらった従兄弟の家が西荻窪だったので、とりあえずそこらあたりから始めてみようと思って、吉祥寺・西荻窪・阿佐ヶ谷を重点的にまわった。 といっても、めったに行かない東京だったので、少し欲張って美術館めぐりも予定に入れていて、どちらかというと昼間はそっちのほうに時間をとられてしまい、夕方から夜にかけて従兄弟夫婦もつき合わせてギャラリーを見て回った。 ビックリしたのは、夜の7時や8時になっても街にはたくさんの人がいる。 今住んでいる土岐市の家は、田んぼの中にポツンと建っている。暗くなれば虫の声しかしない。そういう所にずっと住んでいたせいで、以前東京に住んでた時のことなどすっかり忘れてしまい、思わず一緒に歩いていた従兄弟に本気で「今日は何かのお祭りなの?」とたずねてしまった。 ネットや本でいろいろ情報を調べて行っていろいろ知っているつもりでも、これでは典型的な田舎物の感覚である。 情報と実際の肌で感じる事はまったく別物であった。・・・という事も知っていたつもりだったのに。 オマケにいつも美術雑誌で見ていた有名な作品を今回美術館で実際に見たら、自分が思っていたものとまったく違うもので、それにまた驚く。 自分が井の中の蛙であるという事をあらためて感じた。 工房の中にばかりいないで、もっと外にでかけなければいけない。 学ぶ事も多く、良さそうなギャラリーのあたりもつけられたので、とても収穫の多い東京であった。
by gadget-pottery
| 2008-09-21 00:38
| 陶芸
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