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ボブ・ディラン
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 いまさらながら、ボブ・ディランにはまっている。
本当だったら10代のうちに聴いているべき音楽だ。

 10代の頃、僕はシンディ・ローパーとかを聴いていた。別にシンディー・ローパーが悪いわけではないけど、もっと違うものを聴いていれば良かったと思う。
その頃はWe Are The Worldでもっと「ボブ・ディラン」っぽく歌えと冗談で言われているボブ・ディランしか知らなかった。

 最近良く思うのは、わかっていると思っていたものが実は全然わかっていなかったという物が結構あるということ。
 音楽についてもそうだし、たぶん陶芸についてもそうだ。
 
 陶器については、ちょっとわかったような気になっている今が危ない時期なんじゃないだろうか。
 食器にせよ、オブジェにせよ、流行というものがあって、流行を追っていてはダメだが、流行を知らずにちょっと古いというのはもっとダメである。

 陶器をはじめた頃は何もわからなかったが故に他人の作品を片っ端から見て吸収しようとしていた。今はある程度わかった気になっているせいで、自分の好みに合ったものだけを選んで見ている。
 そのおかげで迷うことも減ったが、それは裏を返せば新しい事が頭に入ってこなくなっているという事だ。
 
 周りの他の陶芸作家の作品を見ても、年代ごとに作風が似た傾向にあるような気がする。
ということは、その作家が一所懸命勉強した時代の流行を引きずりがちだということではないだろうか。

 僕が今良いと思っている陶器の感覚は、おそらく大部分が数年前の自分の作風に対する迷いが多かった時期に形成されたものだとしたら、その感覚はもうすでに「ちょっと古い」わけだ。

 しかし実際に自分の作る物が「ちょっと古い」のかどうか、もしかしたら古くなっている感覚ではもうわからないのだろうか?



 友よ、答えは風に吹かれている。




 ちょっと強引だったかな?
by gadget-pottery | 2008-10-04 22:06 | 陶芸
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